世界7ヶ所を回るピンク ダイヤモンド
世界7ヶ所を回るピンク ダイヤモンド
ピンクダイヤモンドはアーガイル鉱山の専売ダイヤモンド
(写真はテンダーブックの表紙)ピンクダイヤモンドは現在オーストラリアのアーガイル鉱山からしか産出していません、実際にはピンクダイヤモンドは産出量全体の98%以上がオーストラリアのアーガイル鉱山産出です。ごく稀に中央アフリカ産も有るようですが、産出全体では1%前後です。ピンクタダイヤモンドは年1回世界7都市でテンダー(入札会)が開催されています。(※2005年現在)
今年で21回目の開催となるテンダー(入札会)、東アジアでは宝石の一大消費地「東京」もその会場の1つに指名されています。
今年東京は3都市目の開催地です、テンダーはダイヤモンド取引の聖地イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークへ、その後 東京、香港と、日本、中国とアジアを回りヨーロッパへ、ベルギーのアントワープ・スイスのジュネーヴとヨーロッパを回り、最後にオーストラリアのパースまで世界の7箇所を回ります。
その間、アーガイル社が招待した宝石商社がダイヤモンドを検品して、指値で入札していきます。最終的にオーストラリアのパースでフィナーレとなった後、最も高く入札金額をいれた人物がダイヤモンドを落札できるというシステムです。
2005年、東京は昨年同様に恵比寿の高級ホテルの、プレジデントスイートルームでこっそりと開催されました、参加資格は鉱山会社リオティントのオーストラリアの現地法人アーガイル・ダイヤモンド鉱山社から招待された宝石商社のみです。
今回ピンクダイヤモンドのテンダーは2度目なのにもかかわらず、非日常の空間にはすぐに離れないもので、恐る恐るホテルのフロントにテンダーに招かれていることを伝えると、ほどなくしてスィートルーム専用のエレベーターへ案内されました、そのまま指定の階までエレベーターで上昇、指定された部屋の前に到着してインターホンを押して待つことに・・・しばらくしてガチャと鍵が開いて中に通されました、さすがは高級ホテルのスィートルーム、エントランスから部屋までの廊下も豪華な設えだ、その廊下部分には屈強そうなボディーガードが2人、通路の両脇で睨みを利かせている。なんとなく悪いことはしていないが、監視されるのは気分のいいものではない・・・
僕たちのアポイントメントタイムは1時間、限られた時間の中でダイヤモンドの検品をしなくてはならない。宝石業界でもピンクダイヤモンドのテンダー(入札会)に招待されるのはごく限られた一握りだけなのです!
それでもダイヤモンドの検品が始まれば何時もの感じに入れるのが宝石屋の職業病的なところかもしれないですね(笑)
毎年大きいサイズから60個限定でロットが組まれていて1番小さいロット1番は0,5ctサイズのファンシーヴィヴィットピンク(Fancy-Vivid-Pink)でした。
年間でもトップ60に1CTサイズが20個程度しかなく、ピンクダイヤモンドの希少性がいかに高いのか?がはっきりと見て取れます。リオティント・アーガイル鉱山社 総合営業本部長
国際営業・市場開発部長、通称GPさんの話によれば1ctUPのピンクダイヤモンドの採掘数は年間30個以内だそうです!10年間採掘しても世界中で300個程度しか産出していないと言う事です!昨年のテンダーには世界で8個目となるGIA鑑定の1ctのファンシーレッドダイアモンド(Fancy-RED)も出品されていました、落札予想価格は何と1億5千万円以上だそうです!!レッド(赤)はダイヤモンドの色としては1番希少性の高い色です、純色の赤は非常に珍しく現在アメリカのスミソニア博物館に展示してあるファンシーレッド(世界で1個目)のダイヤモンドは、当時ダイヤモンドの色として赤色は存在しないと信じられていた事から、ロードライトガーネットとして販売されていたという有名な逸話があるほどです。
今年のテンダーで出品されていたレッド・ダイヤモンド(RED Dimamond)はブラウニッシュ・レッド(Brownish RED)やパープリシュ・レッド(Perplish RED)などの他の色が混じった混合色のダイヤモンドでした、ちなみにカラーダイヤモンドの世界では色表記が2種類入る場合、手前の色が補色で後ろの色がメインの色と言う事になります。
パープリッシュ・レッドと表記する場合は、“紫色っぽい赤色” と言う事になります、またレディッシュ・パープルと表記された場合は“赤っぽい紫”となり紫系統のカラーダイヤモンドと言う事になります。
まれにパープル・レッドなどの色が2色表記されるケースもありますが、その場合は“紫赤”と両方の色が強く出ているといった具合です、どちらにしても色表記が後ろの色がメインカラーと言う事になります。
今年のピンクダイヤモンドテンダーに出展されていたピンクダイヤモンドの最大サイズは・・・なんと2.3ctのディープ・ピンク・ダイヤモンド(Deep Pink)でした。
1987年にオークションハウス『クリスティーズ』に登場して1カラット当りの金額としては史上最高額926,315ドルをつけた0.95ctのファンシー・レッド・ダイヤモンドも数年前に入札会(ピンク・ダイヤモンド・テンダー)にて落札されている品物なんだとか。テンダーでは開催の2ヶ月くらい前にアーガイル社から事前に送られて来るテンダーブックという入札会に出品されるダイヤモンドの詳細が書いてある本の中で目当ての石を探すか、今回のようにWebサイトからIDとパスワードで入って商品を事前回覧して当日思い切って“指す”という本当にある意味、急に決定しなければいけない仕組みになっています。間違いなくピンクダイヤモンドの世界トップ60個がその日に揃っているので、品質面で迷ったりすることはありませんが、“指値”の世界なので市場価格からあまりにかけ離れた価格で入札してしまえば、見る目のない宝石屋とみられてしまいますし、高く入札しすぎれば、販売価格はそれだけ高額になってしまいます。当然、希少性の高い宝石ですので基準価格のような物も存在していません!一つ一つが世界最高品質の年間トップ60のピンク系ダイヤモンドだからです、美しい物を狙えばお金がいくらあっても足りません!
ピンクダイヤモンドの色は神秘的
ファンシーピンクダイヤモンドのピンクは淡い色なので、赤や青といった原色と違って表現が元々難しいのですが、カラーダイヤモンドの場合はやはり基準となるピンク色から透明に近ついていく過程がピンクダイアモント彩度・濃淡の段階と考えられます。
それにブラウンやオレンジ、パープル色が加わるとジェニュインピンクとしては色の純粋さが失われてしまいます。
残念な事にピンク色はブラウンカラーの変種ですので色が濃くなればブラウン掛かってきてしまいます。
ピンクは色の性質からブラウンかかる事その物はあまり問題無いのですが、暗くなってしまうと“綺麗さ”は落ちてしまいます。
その為少し淡いくらいなら、それが純色『ピュア』である事のほうが大切ですし、高価になります。その為大きなサイズのピンクを探すとなると有名オークションなどの出物を待つしか無いと言う事になってしまいます、結果ピンクなら何でも良いという需要に圧されて数々の人為的な処理ピンク・ダイヤモンドが市場に出回っています、しかし宝石は全ての石がそうですが、資産性を追及しない限りは、実際目で見て“美しい”と感じられる事が1番大切です。
ブラウン味の物やオレンジィの中にもなんとも言えない暖かな色目のダイヤモンドは実際有りますしパープリッシュの中にも同様に青味ピンクの“きりり”としたダイヤモンドも有ります。宝石そのものの綺麗さと鑑定書の評価が必ずしも一致しないのは、その石の性質だったり、色のバランスだったりすると言う事でしょうか、宝石=不完全な美しさなのです。
大切な事は綺麗な物を見たとき単純にその綺麗な物を綺麗と思える心です。ファンシーカラーダイヤモンドのように希少性が高い逸品を選ぶときは綺麗と思う石を選ぶ事が何より大切です。
ただやはり宝石としてピンクダイヤモンドを捜す時は、いかなる人為的な処理もされていない無処理のピンクダイヤモンドをお勧めします。
処理宝石には言うまでも無く希少性は無いですし、カラーダイヤとしての価値も無いのは言うまでもありません!
カラーダイヤモンドの形についてですが多くのカラーストーンやファンシーカラーダイヤモンドでは、研磨時に原石の色の偏りが問題となります、ファンシーカラーダイヤモンドの多くがラウンドブリリアントカット以外のファンシーシェイプであるのは、原石の目減りを抑え色を濃く見せる配慮です。ピンクダイヤモンドの色はもともと炭素の格子欠陥によって生じる色の吸収が主たる原因です、その為格子欠陥の場所に光の吸収が起こって色が強く発生します、格子欠陥の場所が特定できない原石の段階では、キレイな形に削る事にあまり神経質にならずに原石の形に添って削らないと突然ピンク色がさめてしまう事があるなどの理由があります。(現在の宝石学ではなぜピンクダイヤモンドのピンク色が発生するのか?は、その原因までとなると正確には解っていません)また特に美しさを大きく損ねない限りキズや形・クラリティーよりも色が重視され価値の判断基準も色に重点がおかれます。
よって価値判断においてはピンクの濃淡は勿論ですが、ブラウン味のない純色(ジェニュインカラー)かどうか?もポイントです。(ブラウン味の中にもシャンパンカラーの綺麗な物も稀に出現しますアーガイルではシャンパン・ピンクとして区別されています。(商標登録済み2004年)
ピンクダイヤモンドは奇跡の宝石、出現確率20万分の1 !
ピンク・ダイヤモンドは現在 大粒(1ct以上)の物は中央~南アフリカ・ボツワナ・ジンバブエやタンザニア、コンゴ共和国など産地が特に断定できません、ピンク・ダイヤモンドの一大産地でピンク・ダイヤモンド全体の98%を産出しているオーストラリアのアーガイル鉱山産でさえ、大きいサイズのピンクはその他の鉱山と同等程度しか産出しないため、大粒のピンクは特に産地断定が難しいです。
最近大きいサイズのオーストラリア産には石のどこかにアーガイルのレーザーマークとロットナンバーが入っていますので簡単に判定可能!(タイプ1A以外も多いです)小粒の物はオーストラリア、アーガイル鉱山産に見られるようなパープルピンクや淡いやさしいピンクなど多彩です(色目やタイプで産地の特定は厳密には出来ません)ともにごく供給が限られている為、通常はたいへん高価です。
また大粒の物は希少性が高すぎる為、安定的に宝石店で取り扱う事が難しく、現在では わずかに還流品としてオークションなどで取引されていたり(入札会等で取引されるのみ)、偶然に宝石店で出会う事も非常に稀で1ctを超えるサイズのピンクダイヤモンドの入手は大変困難です。
相当大きな宝石展示会でもピンクダイヤモンドは集まって10個程度、実際はそんなに集まったら奇跡といえますね。
そのため宝石収集家も垂涎の的!時間が経つと希少性に拍車がかかる事は決定的な0.5ctUPのピンクダイヤモンドや得に色目の良い(赤に近い色)石は、転売目的で入手する投資家も居るほどです、まさにコレクターズストーンなのです。
アーガイル鉱山では毎年約3900万カラットのダイヤモンド原石を産出しています。その中で稀に産出するファンシー・ピンクダイアモンドは大変貴重です。(20万ct中1ct、宝石品質はその中の10%程度)現在オーストラリアのアーガイル鉱山以外ではピンクダイヤモンドはほとんど産出していません。ピンク全体の中に占める1ctUPの少なさが解ると思います。
ところがアーガイル鉱山では2003年度、ダイヤモンド全体で前年比約50%の採掘しか出来ませんでした、来年以降もダイヤモンドの鉱脈に関しては増産の目途が立たない為、2005年現在の漂砂鉱床の地下を掘ることを決定、オーストラリア政府もこれに対し700億円の企業融資を決定しており、これを受けてオーストラリアのアーガイル鉱山を操業する鉱山会社リオティントでは3月末付けでダイヤモンドと鉄鉱石の値上げを決定!鉄鉱石の主な輸出先である中国はすでにこの値上げを了承しており、現在非常な原石価格の高騰の原因となっているわけです、2005年現在、地下と地上の両方を掘っても採掘量は全盛期の70%程度です。鉱山全体の採掘量が減少していると言う事は、今後その希少性にさらに拍車がかかることが確実のピンクダイヤモンドは今、1番注目の宝石と言えます。現実的に大粒のものは発見確率が本当に低くなりブルーダイヤよりも大きいサイズでは希少性は高くなります。小さいサイズでは比較的簡単に入手可能なピンクも0.5CTを超えるとナチュラルブルーより稀少なんですね、この原石高騰は当然カットストーンの値段にも反映されてきます。2005年では7月~9月にかけて30%の値上がり、石が少なくなるため取引先のリストラも敢行!国内の大手が突然取引中止になるなど今後ますます選ばれし者にしか手に入れられなくなるピンクダイヤモンドでした。現在の情報ではピンクダイアモンドテンダーに入札可能な国内商社は大小合わせても15社!20を切っているそうです。
ピンク・ダイヤモンド・色と色相について
ピンクに限らずファンシー・カラー・ダイヤモンドにはアメリカのダイヤモンド鑑定機関GIAによって定められた色の等級付けが(現在世界中で流通しているダイヤモンド鑑定方式としてはGIA方式が浸透し認知されています、ヨーロッパ方式ではベルギーのダイヤモンド・ハイ・カウンシル・HRDという鑑定鑑別機関の方式もありますが日本国内においては一般的ではありません)通常ダイヤモンドの色の等級はDiamondの頭文字Dを取ってアルファベットのDからZまで23段階に細かく分けられています、(D以上の色が出たときの為にABCは取ってあるという説もあります・・・原石のマーケットではCカラーなんて言って取引されている原石もあるんだとか!?そもそも光の白さに限界はないことが原因かもしれないですね!?)宝石の場合、鑑定と言っても言うまでも無く価格を現す物ではなく、色の等級や透明度の投球など品質を表す物で、カラーグレードで考えればDから徐々に黄色味を増して行ってZでは明らかに黄色くなっていきます、しかし一般的にイエローダイヤモンドは、下の表ではNカラー以下をさすことが多く『Very light yellow』 と呼びます。Zカラーより明らかに色のあるダイヤモンドはFANCYカラーとして特別に扱われます。
FANCY:ジーニアス英和大辞典を調べますと、『①(自由で気まぐれな)空想、想像、幻想②(単なる)思い付き③愛好、嗜好、道楽、等』の意味です。
直訳するとファンシーカラーは、空想や幻想の色ということになります、ですから同じイエローダイアでもUnder Nカラーいわゆる Light-YellowとFancy-Yellowの間には希少性の格差に相当の開きがあるのです、ちなみに中央宝石研究所のカラーグレードの読み方を参考にしますと・・・
『黄色の色調の微妙な違いを各付け分類するのがダイヤモンドのカラー評価です。一般には純粋無色なものをDカラーとし、以下E,F,G,H・・・・・・・Zまで23段階に分類評価します。
この表をピンク・ダイヤモンドで考えると次のようになります。
カラーの評価をする時はマスターストーンと比較して、微妙な色調の差異を判断します。 尚、Zカラー以下のダイヤモンドやピンク、ブルー、パープル、グリーン、オレンジ等のファンシーカラーと呼ばれる様々な色調を帯びたダイヤモンドは、別の分類評価をします』となります。
その別の分類というのが次項のファンシーカラーのグレードです、一口にカラーダイヤモンドといっても非常に多くの段階で色の濃さも分けられています、宝石の場合綺麗さと希少性は必ずしも一致しない時があります、(綺麗は感じる部分なので石として評価が低くてもそのほうが綺麗と思う事もあります!ピンク・ダイヤモンドの場合も色合いが純色であることが1番評価が高いとされているのです。すなわちブラウニシュやオレンジニッシュよりファンシーカラーである事、すなわち単色であることが評価としては重要といえます。
ただし、ピンク・ダイヤモンドのピンク色は赤い絵の具を水で薄めていく過程のような色グレードです、赤色が薄くなっていく途中に有るのがピンクダイヤモンドの色領域ですので濃くて色がハッキリしているほど高評価です、面白い事にアーガイル鉱山産出の小粒石の場合は紫を伴うピンク、いわゆるパープリッシュ・ピンクだけは純色のピンクより高評価に成ることが有ります。これもパープリッシュ系の方が純色のピンクよりも色目がはっきりする等の理由でと考えられます。
ピンクダイヤモンドの評価としてはファンシー・ライト(Fancy-Light)とファンシー・ディープ(Fancy-Deep)ならディープが、ファンシー・ディープ(Fancy-Deep)とファンシー・ヴィヴィット(Fancy-Vivid)ならヴィヴィットが色の評価は上と言うことになります。
出現率も前者と後者では100倍くらいの差があると思っても間違いないはずです。
0.2CT以上のサイズではピンクダイヤの色の濃いものは同じ品質のブルーダイヤより出現率は低いのです。特にカラーグレードの頭にFANCYとつくものはFANCYカラーと呼ばれ希少価値が高くなります。
上の表はGIAのカラーダイヤモンドスケールです。
ファンシー ヴィヴィッド(Fancy-Vivid)»鮮やかな色、明度が明るい~中程度、彩度が非常に高い色を示す。
ファンシー インテンス(Fancy-Intense)»強く強調された色、明度が明るい~中程度、彩度が高い色を示す。
ファンシー ディープ(Fancy-Deep)»濃い色、明度が中程度~暗く、彩度が中程度~高い色を示す。
ファンシー ダーク(Fancy-Dark)»濃くやや深みのある色、明度が非常に暗く、彩度が非常に低い色を示す。
ファンシー:(Fancy)»ファンシーな色(幻想的な色)明度が中程度、彩度が中程度。
ファンシー ライト(Fancy-light)»やや淡い色明度が中程度~非常に明るい、彩度が低い色を示す。
以上の5段階がファンシー・カラー・ダイヤモンドの色の濃さに関する等級です、鑑別機関によって異なるとはいえ色の等級の頭にファンシーと付かないモノはカラーダイアとは厳密には言えませんので、目で見てぎりぎり色がわかるや、『そう言う風に言われればなんとなくそう感じる、』程度の色味の場合はカラーダイヤモンドとしての価値はほとんど無いといえるでしょう。
また純色かどうかが大変重要ですが、ピンク・ダイヤモンドの場合はブラウン味が強すぎると明度・彩度の低下に繋がりやすく見た目の綺麗さにおいてもマイナスになりますが、気にならない程度のブラウンや暖色のやわらかなブラウンの場合『シャンパン・ピンク』として逆の高く評価されます。オレンジも同様に暖かいオレンジィピンクとして、(純色のオレンジはピンクと共に一般的に希少性は高いです。)パープルはアーガイル産の特徴的な色として、きりっとした爽やかなパープルピンクとして評価されます。それらは色の等級にて濃淡が強くなるにつれて評価が上がります。
現在の評価ではそれらピンクよりも純色のピンクで色の等級が濃いと評価が高くなります、ただこうした超希少石を選ぶときはピンク・ダイヤモンドを実際に、お使いになる方が目で見て綺麗と感じる事が1番大切です、希少性や純色かどうかなどに捕われ過ぎると本当に綺麗な物との出会いが狭められるので注意が必要です。
最近混同されがちですが、今こそはっきり珍しい宝石と珍しい鉱物は違うという事を認識する必要があるのではないでしょうか?(ルビーやサファイア・エメラルドより珍しいとされている宝石が多すぎると思いませんか?色石でそんな宝石は存在しません!)
通常ファンシー・カラー・ダイヤモンドが『待って捜す宝石』といわれるのは、ファンシー・カラー・ダイヤモンドの場合(ピンクに限らず)町中捜して、あそこの店とここの店で見比べて比較検討して・・・が、なかなか出来ない本当の逸品であると同時に、本当に宝石を知り尽くしたお店・ジュエラー(宝石店)を知らない人(お客様)には手に入れられない品物といえるのです。