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第50回バンコクジュエリーフェア

第50回バンコクジュエリーフェア

更新:2012年09月17日

第50回バンコクジュエリーフェア 第50回バンコクジュエリーフェア

バンコク北部ムアントンタニ地区のIMPACTチャレンジャーホールにて開催されるバンコクジュエリーショウ、香港、日本と並ぶアジア最大級の宝石・宝飾品の見本市です。世界各国から約1200社の宝石などの業者が出店してきます。実はこうした宝石見本市はアジアで有ればバンコクを皮切りに香港、日本と、国際的なビジネスを展開する商社は東へ東へとキャラバンで動いていきます。

開催国毎に地元の商社もこれに参加していますので、会場毎に出店商社にある意味良い偏りが出て特色のある見本市となるわけです。
バンコクは何と言ってもルビー&サファイアの産出国で研磨地、かつ最大の集散地でもありますので、地元の商社は基本的にはそうしたコランダムの商社が多く出店しています。

会場のイメージもルビーレッドに統一されて華やかそのモノ!(上左)会場前入り口付近、ジュエリーショウ初日とあってかなり色々な国の人が集まってきている模様、(上右)今回は特別にオープニングレセプションに参加させてもらえることに!レセプションの開会直前の会場に突然タイの民族音楽を演奏する一団が、大勢の人を引き連れて現れました!誰かな?芸能人かな?と観察していると・・・その人だかりの中心には大量のSPに守られたタイ王国の総理大臣の姿が!さすがは宝石産出、集散国の国際展示会といったところですよね、日本のジュエリーショウに総理大臣が参列することは・・・今の処無さそうです。

ちなみにタイは立憲君主制を敷いていて平時は象徴王国としての王様がいます、共産主義で無いんですが、不敬罪が敷かれた数少ない国なのです。国王を尊敬しないといけない法律はありつつも実際、見識が高く人柄の良いラーマ9世(プーミポン・アドゥンラヤデート国王)は概ね国民に尊敬される国家元首と言えます、通常国政を取り仕切るのは首相、総理大臣という事になります。この辺は日本の天皇と首相の関係に似ています。しかしタイでは国王自ら最終的に政治に介入できたりします、しかもその発言力は絶大で、政治的な権力も最高レベルなのです。日本の天皇と大きく異なるのはそういった部分という事になります。ちなみに現首相はタイ王国初の女性首相「インラック・チナワット総理大臣」1967年6月21日生まれで兄弟にはタクシン・チナワット元首相という超エリート家系なのだ。

話は戻って、それにしても、なんでいきなりこんなレセプションに僕たちが入れたのか?と言う事だと思うんですが、BROOCHで取り扱っているルビーとサファイアでいつもお世話になっている、タイ人の方は、なんと、タイに初めて宝石鑑別という考え方を持ち込んで、いわゆるジュエリー協会を立ち上げた会社の三代目に当たる方なんです。今日ではルビーの産地オリジンや加熱・非加熱のサンプルを世界中の宝石鑑別センターに情報提供していて日本でも中央宝石研究所の使っているサンプルは方の納めた物だそうです、そんな宝石事務所に毎回毎回入り浸っているというわけです。

昨日検品終了から今日の予定について話し合っていた時に、午前中だけどうしても外せない用事があるとのことで、その内容をお伺いしていると、どうもバンコクジュエリーショウのレセプションに参加しないといけないんだ、というような話、すぐ終わるので、ちょっと待たせるけど大丈夫だ、なんて言われたんですが折角なので、今日の予定は特に決めていなかった僕たちにとってサプライズ的にバンコクジュエリーショウに参加させてもらう事になったという訳です。

タイ・ジェム&ジュエリー・トレードアソシエイションズ公式HP
http://www.thaigemjewelry.or.th/

第50回バンコクジュエリーフェア

レセプション開始直前の会場、この後すぐに満席になってたくさんのメディアや関係者でいっぱいになりました、奥のステージからは何やらランウェイのようなものもあるので、本当にショウが開催される、僕たち飛び入り組には、なんとステージ左側のVIP席が用意されていました。

出会いは2002年ルビーイヤー

そういえば元々このタイ人の方と知り合ったきっかけになったのは2002年、今から約10年前IJT国際宝飾展でBROOCHの前社長(現相談役)がタイの観光省の役人で日本とタイの友好を深めるために制定した「ルビーイヤー」で来日していた、Mr.Pと名刺交換したことにさかのぼります。今でもアナログ人間の相談役はPさんに何度もFAXを書いて何とかルビー・サファイアにおけるタイの要人を紹介してほしいとお願いしたことにさかのぼります。そしてついに当時政府の役人だったMr.Pからタイ国内のルビーとサファイヤにおける実力者を紹介してもらったのです。その方が今回もボクらをアテンドしてくれたMr.Sという事になります。初訪問の日、顔も見たことがないMr.Pに会うために日本を出発、当時は国際電話を搭載した携帯電話もなかった為、成田空港の公衆電話から「今から日本を出発します」と電話して飛行機に乗り込んだのでした、そうしてバンコクに到着してパスポートコントロールを出た所に僕たちの名前の書いたプラカードを持って近づいて来る黒服のお兄さん達、「コバヤシさんデスか?」って声をかけられました。事情をよく聞いてみると、Mr.Pの指示でお客様を迎えに来たとの事、よくよく考えれば、政府の役人が招待した日本の宝石商という事ですので、空港まで迎えが来ていたというわけです。

なんだかわからないうちに車に乗せられてホテルまで送り届けられたのを覚えています。

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そんな昔話を思い出していると、ほどなくオープニングレセプションが始まりました、タイの芸能人が司会を務めていたようですが、残念ながら地元メディアに全く詳しくないのでどの程度有名なのか?を含めてほとんどわかりませんでした・・・ほどなくして、タイのジュエリーと宝石との歴史的なこれまでの関わりがプレゼンテーション映像で紹介されると、これからのタイのジュエリー業界の展望的な映像に、その後、何人ものモデルさんがドレスアップして豪華なジュエリーを付けてランウェイを闊歩していきました。

VIP席とはいえ飛び入りなので後ろの方だったんで細かなところまでは見えませんでしたが、途中寸劇的な演出もあって言葉の解らない僕たちもかなり楽しめました。

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バンコクジュエリーフェアの会場はなんと80000平方メートルと超広大!(上写真右)フロアの奥が見えないような広さ、運動不足の僕にはいい運動になります。広すぎる会場ならではの難点もあって一回ブースを通り過ぎると、元のブースに戻ってくるのが大変だと言うとこです。会場内は同じような間取りが連続していますので、気になる出店商社のブースナンバーをよく覚えていないと戻ってくる自信の無いですね、(上写真左)タイ・ジュエリー界の父Mr. ANANT SALWALAの写真、今後ますます発展していくバンコク、注目です。