2月の誕生石クリソベリルキャッツアイってどんな宝石か新潟の宝石商に聞いた
2月の誕生石クリソベリルキャッツアイは多彩な異名を持つ宝石種
いわゆるキャッツアイ、アレキサンドライトなどは、クリソベリルと言う鉱物の宝石名で内包される成分や色によって呼び分けされる変種です。
今回2022年に新たに2月の誕生石に加わったクリソベリルキャッツアイは今まで「キャッツアイ」と呼ばれていた宝石の事なんです。
変種のアレキサンドライトにもキャッツ効果の出る個体が有りますのでアレキサンドライトキャッツアイも2月の誕生石と言ってよいと思います。が、アレキは6月の誕生石に指名されたのでその辺どうなんでしょうかね???ルビーやサファイヤではスタールビーとサファイヤを同種とは考え無いからやはりここは違い宝石種と言う認識なのでしょうかね?
でも宝石好きからすると自分に関わりある宝石が増える事は楽しい事なのでその辺ははっきりさせない方が楽しいかもしれませんね。
キャツアイは宝石名ではない?
キャッツアイは宝石の光学効果の名前でもあるのでキャッツアイ効果を発揮する他の宝石はキャッツアイだけど本家のキャッツアイじゃないんだと言う事になっちゃってやや肩身の狭い事になるかもしれないですね。因みにキャッツ効果を発揮する宝石にはトルマリンやオパール、クォーツ系等様々あります。
キャッツアイの宝石はカボションと言って正面をドーム型にカット加工して、宝石内部に長辺に対して90度に内包する内包物に光を反射させてドームのてっぺんに光を集めて光の線を作り出してキャッツ効果を発揮させます。この光の効果をシャトヤンシーと呼びます。宝石は六方晶系が多いのでシャトヤンシーが3本発揮される事も在り、そうするとスター効果なんて呼ばれます。
ところで私はBROOCHは新潟で結構長い事宝石屋をやっていますが、お客様でクリソベリルを探してるって方は少ないです。クリソベリル気がします。
クリソベリルで最も人気の宝石種はアレキサンドライト。
今回の発表ではクリソベリルからキャッツアイとアレキサンドライトの2宝石が誕生石に抜擢されたのでクリソベリルからすると大躍進ですね!
6月の誕生石に選ばれたアレキサンドライト(Alexandrite)
1830年ロシアのウラル山脈にある宝石鉱山で最初に発見された時、品質の低いエメラルドと思われていました。しかしこの宝石は不思議な光学効果を持っていて、太陽光の元では緑、人口光の元では赤に、それぞれ発色します。
希少な光学効果を持つ事から時のロシア皇帝に献上される事になり、皇太子アレクサンドル2世から名前を取ってアレキサンドライトと命名されたそうです。
アレキサンドライトはクリソベリルという宝石鉱物の変種でモース硬度8,5と普段使いに申し分ない硬さを持ち、加熱などの人工的な改良処理を必要としない天然宝石です。
着色成分のクロムの影響で特別な光の吸収による変色効果”アレキサンドライト効果”を発揮して色が変わります。
これにキャッツ効果が出るなんて、なかなか楽しい鉱石でしょ?
新潟で宝石を探している方が居られたら是非私のところで見てください。新潟県内屈指のジュエラーとして一生懸命美しい宝石を案内させていただきます。小林朋也のFBページにもたまに宝石情報アップしてますので参考まで