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世界最高レベルの【貴金属細工職人】によって生み出されるブライダルジュエリー

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指輪ってどのように作られるの?

職人のこだわりと技術が詰まったブライダルジュエリー

世界最高レベルの貴金属細工職人のこだわりと技術が詰まったブライダルジュエリー

エンゲージリングマリッジリングは贈る人の想い、贈られる人の思い出など様々なものを詰め込んで一生お使いただくものです。一生涯共に生きていく大切なパートナーに贈るエンゲージリング、一生涯共に歩んでいくパートナーと着けていくマリッジリングは、デザインが美しいことはもちろんですが、ブライダルジュエリーとしてのクオリティーやデザイナーの想い意匠を正確に形にできる職人の技術力が最も大事なことです。
BROOCHのアトリエは私たちと想いを共感し、賛同している日本国内の職人達とジュエリー制作をしています。貴金属細工において日本の技術力は世界でも群を抜いてハイクオリティです。そのため多くの海外ブランドもプラチナ製品や加工の難しいものを日本の加工アトリエで行うことが多いようです。BROOCHの加工アトリエはそんな日本の職人の中でも、最高レベルの貴金属細工職人が集まるアトリエです。

BROOCHでは結婚指輪や婚約指輪はお客様のご希望をうかがいながら内容を決める、受注オーダーのためオーダーをいただきイチからリングを制作いたします。一生に一本の記念品で大切なお品物ですので、オーダーをいただいた後、ご指定の素材を用いて一つひとつお客様の指のサイズに合わせて丁寧に作り上げていきます。

このコンテンツでは、BROOCHの加工アトリエの世界最高レベルの貴金属細工職人のこだわりと、職人のハンドメイドの技術の高さ、BROOCHのブライダルジュエリー(結婚指輪・婚約指輪)がどのように作られていくのかをジュエリー制作の順を追ってご紹介させていただきます。

作業工程

STEP1. 原型を作る

原型制作は0.1㎜単位の繊細さを求めるとてもデリケートな作業。指輪という小さなキャンバスにストーリーを詰め込み、小さな芸術品を作り上げる原型制作の工程は一番初めの大切なポイントです。

原型制作の初めの作業はデザイナーのデザイン画を基に、ワックス原型を作るところから始まります。
ワックスとはジュエリーデザイナーのデザイン画を、最初の原型型として成型する際に使う、ロウのような素材のことで、ジュエリー制作ではワックスに石膏を流して型を取り、精密鋳造をしてリングを作り出す方法が主流です。鋳造をする際、鋳型に熱をかけて熱くしていくと、ワックス素材が流れ落ちて無くなることからこの製造法を【ロストワックス】といい、この方法で作った原型をワックス原型と呼びます。

このワックス原型の作成段階で、かなり細かなところまでデザインを決めていきます。原型制作は職人の手作業が適していれば手作業で、また3Dキャドシステムや光造形などの最新機器を用いる場合が適していればキャドや造形機を用いて行います。

原型を作る
パソコンでデータ化されたデザイン案を職人の手によって実際に型にしていきます。すべての工程の一番最初の大切なポイントだからこそ、熟練の職人によって作業されます。
BROOCHのアトリエでは一人の職人が原型作りを任されています。プライドと技術を持ってジュエリーに命が吹き込まれます。

STEP2. ゴム型作り

シリコンゴムの中に原型を入れてゴム型を作ります。

なぜこの工程でシリコンゴムを使うかというと、シリコンには加熱することで硬化するという特徴があり、その特徴を活かして、複雑な造りの物でも細部に至るまで、完成のイメージに忠実なゴム型を取ることが出来るからです。
STEP-1.の工程により出来上がった原型を、柔らかいシリコンゴムでしっかりと包みます。このゴム型に約70℃の熱を加えてシリコンゴムを固めることでオリジナルに忠実な型を取る事が出来るようになります。

STEP3. ゴム切り

完成したゴム型は「ゴム切り」をして2つにしていきます。品質のより良いジュエリーを作るためには、ゴム切りはとても重要な工程です。

職人技
ゴム切りの作業は専用のメスを使い、シリコンゴム内部にある原型を傷つけないように注意深く切り開きます。内部の原型を傷つけないようにするためには熟練の技術が必要です。
写真のようにゴム切りをしたゴム型は、オス・メスで一対にして管理します。
この完成したゴム型を使えば、店頭サンプルと同じデザインそのままのワックスを作ることができるようになります。

STEP4. キャストツリーの作成

STEP3で作ったゴム型にワックスを流し込みワックス原型リングを作ります。

様々なデザインのリングのワックス原型は、一本の芯を中心に木の枝のようにワックス原型をまとめ上げるので、「キャストツリー」や「ワックスツリー」と呼ばれます。
一本のツリーに約30~40本リングを立てる事ができるので、効率よく店頭品とまったく同じデザインのリングを作ることが出来ます。

STEP5. 合金

合金は熟練の職人にしかわからないタイミングがあります。
その日の気温や湿度によってもデリケートに変化する金属。職人はその日の空気を読みながら、どの程度の時間、どの程度の温度で金属を鋳造すればいいのか?を職人は自分の経験値と照らし合わせて考えながら行っていきます。

K18YGやPT950などは、予め決められた貴金属の分量を用意し、熱を加えてそれぞれの貴金属を合金していきます。この時それぞれの金属の融点温度(溶ける温度)が違うので職人がそのタイミングを見ながら合金しています。
貴金属の投入のタイミングが悪いと鋳造がうまくいかず金属がまんべんなく流れにくくなり、綺麗なリングを出来上がらなくなるのです。

職人技
海外ではこの合金を行うのに国家資格が必要な難しい作業です。キャリア30年以上のベテランの職人さんとキャリア10年以上の弟子の二人で合金を行います。

STEP6. キャスト① 流し込み

STEP-5で仕上がったワックス原型を石膏の型に流し込んで鋳型を作ります。

ワックス原型の周りに石膏を流して鋳型を作ります。石膏はセラミックとシリコンを混ぜた特殊配合の石膏を使います。この特殊素材を使うことでより精密な形を再現できるのです。
鋳造は最終的なリングの型を作る重要な役割があります。
その為埋没材の石膏はよく練った後、真空状態で振動させ念入りに気泡を取り除き、きめ細かく滑らかな液状にします。この時、少しでも気泡が残っていると型崩れやジュエリー表面の凸凹の原因になってしまいます。

STEP7. キャスト② ロストワックス

STEP6で作った石膏型を一日かけて乾燥させ、さらに電気炉にかけて焼成します。

石膏型を一日かけて乾燥させ、さらに900℃の電気炉にかけて焼成します。
この時中に埋め込まれたワックス型は高熱によって溶けてなくなり、石膏の鋳型が完成します。
これを「ロストワックス」といいます。

職人技
電気炉の中にはプログラミングにより900℃を保っています。炉の温度が下がらないように徹底管理していきます。


STEP8. キャスト③ 流し込み

STEP7で作った鋳型に地金(素材)を流し込みジュエリーを作ります。

ワックスが溶けてなくなった部分に金属が流れ込み製品が形成されます。これをキャスティング(鋳造)といいます。この地金を流し込んだ石膏を冷ました後、石膏部分を綺麗に落とすとワックス型と寸分たがわぬ同じ形で鋳造された地金ツリーが現れます。

職人技
金属を冷ます時間は5分~30分ほどですが、その時の気温などによって冷ます時間はかわります。
そこを職人が見極めて地金ツリーを取り出します。
急に冷ますと地金が割れてしまうおそれがあります。

STEP9. 貴金属細工①

ここで鋳造された地金ツリーから切り離して丹念に磨き上げてジュエリーに仕上げていきます。
いよいよ見慣れた結婚指輪の形になってきました。
精密鋳造から出てきたばかりのリングは「バリ」と呼ばれる不要部分がくっついていたり、石膏で曇っていたりするので、まずは「キザゲ」や「ヘラ」「タガネ」を使って綺麗にしていきます。

STEP10. 貴金属細工②

精密鋳造されたリングはツリーから切り離され、貴金属細工職人へと作業が引き継がれます。石留と磨き、仕上げの工程へと入っていきます。この段階では湯口という棒状の金属がリングについたままです。(湯口は原型に金属が流れ込む時の道部分)

職人技
彫金職人たちは自分の工具は自分で作り出していきます。ヘラ棒やキサゲも自分の使いやすいように加工しているのですが、中でもバリエーション豊富な工具が鏨(たがね)と呼ばれる石留の道具です。鏨は自分の手にフィットして、かつ自分の用途に合うように少しづつ調整してあります。写真の工具は一見同じ道具に見えますがそれぞれ少しづつ用途の違う彫金鏨なのです。

STEP11. 石留 

ジュエリーの加工は自社内の専門のアトリエで行います

あらかじめ石留の穴があけられた原型(ガイドラインの有る原型)もありますが、中にはドリルで1つずつダイヤモンドをセッティングする場所に石座となる穴をあけて彫金鏨(たがね)でダイヤモンドを留める爪を掘り起す場合もあります。ダイヤモンドを石座にセッティングしたら爪を鉸めてダイヤモンドをセッティングしていきます。1つのダイヤモンドに対して掘り起こす爪は4つ、小さくても強固なセッティングの完成です。

ダイヤモンドセッティングの美しいウェーブラインセッティングはダイヤモンドのテーブルファセットが面一でキチンとラインを描くように微調整を繰り返し何度も何度もルーペで確認しながら注意深くセッティングしていきます。

すべての石座を作り上げてから1つずつダイヤモンドのセッティングを決めて留めて行きます。通常強度を考えて1つのダイヤモンドに対して4つの爪を作り出し彫金鏨でセッティングします。少し爪を動かすたびにルーペで確認しながら作業を進めていきます。石座の角度によっては爪のかかり方でダイヤモンドのセッティング角度が微妙に変わってしまう為、均等に美しくセッティングする必要があります。熟練の作業は隙間が1mmも無いほどにセットされたダイヤモンドとダイヤモンドの間隔からも明らかです、とても繊細な作業を黙々とこなす職人たちのアトリエには独特の緊張感があります。

職人技
ダイヤモンドなどの宝石をセッティングする方法は複数あり、使用する工具もノウハウも違います。例えば”彫り留(ほりどめ)”その1つの技法だけでも極めるには10年の時間が必要だといわれています。0.003ctのフッと息を吹きかけると飛んでしまいそうな小さなダイヤモンドも職人技により、リングにセッティングすることが出来ます。

STEP12. 磨き仕上げ①

研磨職人の手先に伝わるわずかな振動情報を頼りにリングの内径を磨あげていきます。研磨しすぎればサイズそのものが変化してしまうため躊躇なく大胆に、しかし注意深く磨いていかなければなりません。一見簡単そうに見える作業ですが一人前の職人になるためには一日8時間を週5~6日作業をして、ざっと5~8年の修業が必要なのです。

職人技
リングの内径を満遍なく磨き上げることにより、結婚指輪はつけ心地が良くなります。それぞれのリングの内径仕上げはワックス原型の段階で計算されており滑らかに作りこんでいますが、最終的にその滑らかな金属のキメや表面の美しさ、指通しの良さは仕上げ職人の磨き技術によって決まるのです。

STEP13. 磨き上げ②

丁寧なマスキングで美しく仕上がる艶消し仕上げ。

男性用の結婚指輪で人気の艶消し仕上げは、1ヶ所づつ丁寧なマスキングを施して行います。磨いたり叩いたり、石留の為に押し込んだり、リングの金属部分に様々な圧力をかけることで金属は鍛えあがり、作業終了時にはハードプラチナのビッカース115をクリアしているほどに鍛えあがていくのです。同時に細部にまでこだわって制作される結婚指輪は生涯お使いいただけるだけのクオリティで美しく仕上がります。

STEP14. 最後の関門!厳格な検品作業

お客様のご注文のデザイン、サイズ、素材、仕上げの通りに仕上がっているか?またそもそもベースとなったリングのデザインコンセプトを余すところなく表現できているのか?検品者の厳しいチェックを受けてリングはアトリエを出荷されていきます。

職人技
検品担当者は確かな審美眼と正確性をもってジュエリーを検品します。お客様のお手元にずっと残るものだから、石留の爪がわずかに曲がっていたり、センターダイヤモンドの爪がスターファセットに垂直に無いなど、ほんのわずかな妥協も見逃がしません!一生の想いをのせて着ける記念品にふさわしい最高レベルに仕上げられた逸品だけをお届けすること。それはBROOCHの想いであり、宝石にかかわる職種に従事する者全員に共通する想いなのです。

最終チェックで厳しく検品されると中には作業のやり直しとなるリングも出てきます。その場合、私たちはもともとの作業者にリングを戻さず、やり直し作業に最も適したスキルを持つ職人のもとへリングを戻します。検品の結果でもう少し仕上げたいと思う部分をより美しく仕上げることのできる職人を選んで作業をします。

BROOCHではお客様からオーダーをいただいた結婚指輪・婚約指輪は、お客様の人生の大切な宝物であると考えております。大切な指輪作りに携わるBROOCHアトリエスタッフ全員、1つ1つの工程を丁寧に、確かな技術クオリティーでリング制作に臨んでおります。