なぜグランドセイコーの9Fクオーツは最高峰のクオーツと呼ばれているのか?
多くの時計好きに愛される日本の美しき時計ブランド、グランドセイコー。そんなグランドセイコーの9Fクオーツについて今日は話していこうと思います。
9Fクオーツこと、キャリバー9Fは、高い性能を長期間保つために目に見えないところもぬかりなく細やかな配慮が施されています。
その最たるものが、「組み合わせ軸受け構造」です。従来のクオーツ式時計は、機械式時計に比べて、歯車にかかる力が小さいため、特別な補油機構は必要ないと考えられていました。しかし、技術陣は、その耐久性を極限まで高めるべく、潤滑油の飛散、流失を防ぐ保油機構について研究を重ねた末、ムーブメントの心臓部であるローターの軸を保持するルビーの穴石の先に同じくルビーの受け石セットし、U字型スプリングで押さえるという独自の構造を採用したのです・・・!!すごいこだわりですよね!
穴石と受石の感覚が一定になることで、潤滑油の量が適切に保たれ、徹底的に摩耗を防ぐ高い保油性を確認しながら、ロータ部への塵やほこりの侵入を防ぐための優れた気密性を発揮しているのです。
さらに!まだこだわりの機構はございます。長期にわたる信頼性を確保するために、輪列部を保護する「スーパーシールドキャビン」を採用し、電池部から輪列部への塵の侵入を防ぐ壁を設けるとともに、切替動作を確認するのぞき穴もルビーの石でふさぐなど、クオーツ式時計ならではの電池交換に対する気遣いを反映した機構が搭載されています。これってとてもすごい事なんですよね・・・!
長く使っていただける、という事が前提だからこそ、使っていただく方だけではなく、電池交換をする時計師にも気遣いが息づいた、本当に日本人らしい「粋な」機構なのです。とてもかっこいい・・・・これがジャパニーズクールとはまさにこのこと。
だからこそ多くの人に愛され大勢のファンがいるのもうなずけます。
また、ムーブメントの基盤となる「地板」にも、耐衝撃性、耐久性を高めるための創意工夫が凝らされました。一般的なクオーツムーブメントに使われている地板の約2倍の厚みを持たせることによって、約4倍の強度を実現していrうんだそうです・・・!
磁気からムーブメントを守るために、磁気経路を確保したモーターを搭載したうえで、純鉄の対磁板を組み込むことによって、ISO規格(国際標準化機構)に定められたダイバーズウォッチと同等の対磁性能である4.800A/m(60ガウス)を実現しました。
しかし、高精度であるという事は、このムーブメントの魅店の一部にすぎないのです・・・!!!
クオーツではトルクの力が弱く、不可能であった太く長い針を回せるようになったということがもうすでにとてもすごい事なのですが、それに加えて、それまでの大量に生産できるというクオーツの「利点」と決別したのは、画期的なことだったのです(>_<)!
ぶれることなく美しく動く、見やすい堂々とした針。瞬間日・曜日送りカレンダー。りゅうずの操作感。耐久性。
数々の新機軸のメカニズムをムーブメントに組み込むことで、精度だけでなく、キャリバー9Fは、その誕生から四世紀を越えた今もなお、クオーツムーブメントの頂点として、グランドセイコーの進化を支えているのですね。
いかがでしたでしょうか、グランドセイコーはただ美しいだけじゃない、ただ正確なだけじゃない、情熱とグランドセイコーへの愛情と職人の想いを感じれるそんな素敵なデザインばかりですので、ぜひ実際に実物を手にしてみていただきたいですね( *´艸`)