ある女性が運命の指輪に出会うストーリーです。前回記事【プロポーズ編】【ショップへ出掛ける編】【ダイヤモンドの秘密編①】【ダイヤモンドの秘密編②】【ハートアンドキューピッド編】
婚約指輪(エンゲージリング)が無事に決まり、結婚指輪(マリッジ)も見る流れに…。
初桜(ういざくら)の重ね着け
「初桜(ういざくら)には重ね着けが出来るセットリングがございます。」
「重ね着けってなんですか?」
「重ね着けとは、ご婚約指輪と結婚指輪2本を同じ指に重ねて着ける事でございます。重ね着けをする事で、幸せが重ね重ね着ますように…そのような意味や、奥様の想いをロック(lock)する。など、素敵な意味があるのです。花嫁さんの間ではとても浸透している着け方の1つなのです。」
「そうなんだ!ならセットがいいよね!」何に対しても前向きで疑いの気持ちを持たない彼。そんなピュアな所がやっぱり好きだなぁ。そんな事を感じながら「うん。」と返事をした。
「ありがとうございます。ご主人様奥様。ではセットリングの初桜、是非つけてみて下さい。」
「わ〜ピンクだ!可愛い〜!」ネットでは見ていたけれど、やっぱり可愛い初桜!淡いピンク色のサファイアが5石埋め込まれている。緩やかなV字の形が指をなんだか綺麗に長く見せてくれる気がする!
「奥様、とってもお似合いです!お肌が白い奥様にピンク色がふんわり馴染んで美しいですね。レディースの宝石有のデザインはひとひらの桜の花びらをデザインし、ご主人様のデザインは強く逞しい桜の木の幹をデザインしております。ご主人様の大きな手にとてもお似合いですね!」
「お〜!いいじゃん!でもさ、これ僕たちのデザイン違いますけどこれはこれでセットなんですか?」
「そうなんです。ご主人様、いい質問ありがとうございます。俄は冒頭お話した通り、貴方(人)と私(我)が繋がる輪(和)。形は違くとも、意味でしっかりとつながるように出来ております。奥様が桜の花、その下にしっかりとご主人様が支えている。そんなイメージですね。」
「おー!そういう事か!いいね!なんかオシャレじゃない!?」
「うん。いいね。」
「よかったです。ではこちらの結婚指輪の上に、ご婚約指輪を重ねてつけてみて下さい。驚くほどピッタリ重なるのです。」
「わぁ!ホントだ!ピッタリ〜!」シルエットがまるでパズルのようにピッタリ重なり、とっても可愛いのです。しかも、重ねているのにゴツイ印象はなく、スッキリしてさえも見えるのです。」
「やっぱりお似合いですね。俄は重ね着けだけではなく、重ねた時の全体のボリュームやバランスが美しく整いわデザインに一体感が生まれます。また、指輪ひとつひとつに表かれた【情景】や【ストーリー】も、重ねることでより奥深い世界が広がります。桜の幹から桜の枝葉がのび、美しい桜の花が咲くのです。」「考えられてるな…すごいね。」「はい。俄のリングは指にした瞬間から、ふたりのストーリーが始まる…そんな指輪なのです。」
宝石のバリエーション
「初桜は今ご試着頂いたピンク色のピンクサファイアバージョンと、ホワイトダイヤモンドバージョン。ホワイトダイヤモンドバージョンにはノーマル幅とスリム幅の2展開ございます。それぞれつけ比べてみて下さい。」
3本着け比べてみた。私はやっぱり最初に見たサファイアが良かった。
「最初のが(ピンクサファイア)似合ってたよ!」彼は迷うこと無くそう言ってくれた。
「じゃあこれが(ピンクサファイア)いいな」
「うん!そうしよう!」
「ありがとうございます。」
そうやって無事に結婚指輪も買ってもらうことが出来たのです。
あとは完成を待つのみ。楽しみだなぁ〜。
花嫁さん、とっても幸せそうですね。では次回はドキドのお受け取り編!