ハワイアンジュエリーと結婚指輪の歴史 その2
結婚指輪にハワイアンジュエリーを選んでも良い?
ブローチで取り扱うマカナは本格的なハワイアンジュエリーの結婚指輪ブランドです。そこに使われるハワイアンジュエリーの歴史と成り立ちを紹介します。
1810年ハワイ諸島を最初に統一したのは、ハワイ王カメハメハ1世でした。外交手腕に優れた カメハメハ1世は、英国との結びつきを強固にし、ハワイ王国を誕生させます。 (※ハワイでカメハメハは「孤独な人」、「静かな人」という意味、意外ですね!)当時の 英国では、家族や友人への愛の言葉や思い出の言葉を彫り込んだ「センティメンタル・ ジュエリー」と呼ばれるゴールドジュエリーが流行していました。マカナ(MAKANA)ではハワイアンジュエリーの文化にそれらセンティメンタル・ジュエリーのエッセンスを取り入れているのです。
センティメンタル・ジュエリー は、時代を経て19世紀ヴィクトリア女王時代にふたたび流行し、女王は国賓など大切な 人々へセンティメンタル・ジュエリーを贈ることを習慣としていました。
※センティメンタル・ジュエリーは1800年代ヴィクトリア時代にイギリスで盛んに製作されたジュエリー様式でこの時代にハワイがイギリス領だった事でイギリス的な文化がハワイにもたらされて発達したものがハワイアンジュエリーであると考えられています。その為、ハワイアンジュエリーとイギリス的なジュエリーはいわば親戚関係のようなルーツを持っている事から結婚指輪にハワイアンジュエリーを選ぶのはとってもよ言うことなのです。
しかもハワイアンジュエリーの起源でもあるセンティメンタル・ジュエリー文化は愛する人や死者への思いなど感傷的な情感を表現した装身具の事を指す事から。忘れな草や握り合う手あるいはハートを捧げる手といったモティーフや、髪の毛自体が収納されたり装飾として組み込まれており結婚と言う人生の節目にピッタリのテーマ性のあるジュエリーともいえるのです。最愛の夫である アルバート王子の死後、ヴィクトリア女王は華美な貴金属や装飾品の着用を禁じ、自らも 喪服で過ごしますが、唯一喪服用のビクトリアン・モーニングジュエリー(喪服用の黒い ジュエリー)だけは着用を許します。
その際に女王が貴金属細工職人たち作らせたのは、イギリスの伝統的な 喪中用の意匠でもある「スクロール模様」をあしらった黒いエナメルジュエリーで、このジュエリ ーこそが、現在のハワイアンジュエリーの原型とされています。