エメラルドの指輪をプレゼントされました。どんな石ですか？

5月の誕生石「エメラルド」について　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

こんにちは！！ご質問いただきありがとうございます！！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ええと・・・・・・・・「エメラルドの指輪をプレゼントされました。どんな石ですか？」
ほほう！！！素敵です～～～～！！！！エメラルドの指輪！！！！！　　　　　　　　　　　　　
エメラルドといえば5月の誕生石ですね！！！色石の中でも有名な石なので、ご存知の方が多いのではないでしょうか？？？
それではエメラルドの魅力について深く深ーく掘り下げていきましょう！！

まず、エメラルドってどんな石・・・？？？

こんな石です！！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
見覚えある方や、そうそうこれこれ！といった方が多いでしょうか？？
5月の誕生石の一つ、エメラルドは「緑色の石」という意味のサンスクリット語の「スマラカタ」や、ギリシャ語では「スマラグドス」が変化し、今の「エメラルド」という言葉になったといわれています！
宝石の名前って意外とそのまんまなんですよね(笑)緑色の石・・・名前を付けた人にもうちょっとカッコいい名前はなかったのかといいたいです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エメラルドの結晶系は、六方晶系。化学組成は、ベリリウム・アルミニウム珪酸塩。 硬度は7,5～8です！
あんまり聞かない化学組成で暗号みたいですよね！硬度はその石の固さを表すもので、エメラルドは世界三大宝石の一つですが、その中ではもろく繊細な石なのです。
鉱物の成分である・・・・ベリルこの成分は、ベリリウム・アルミニウム珪酸塩で、表され、このベリルには、各色があります。エメラルドは、酸化クロムによる着色で、その他の着色物質による緑色をグリーン・ベリル。エメラルドとよく比較されるアクアマリンは、水色のベリルです。
天然のエメラルドは内部に、クラックやインクルージョンが多く、「無キズのエメラルドと、欠点のない人間は存在しない」と例えられるほどです。（クラックとは簡単に言うとヒビのこと、インクルージョンは天然の鉱物ならではの内包物の事をいいます）
このことわざからも、エメラルドはデリケートで、衝撃に弱い特徴があることがわかります。エメラルドで、クラックやインクルージョンが少ないものは、希少性が高く値段も高くなります。
そもそもエメラルドのはじまりは？というと、紀元前４０００年頃、眼病を治す呪術に使われていたものが、記録上で最も古いものになると言われています。（すごい前過ぎて想像つかないですね・・・！） エメラルドが発する緑色の光には、眼を癒すような力があると考えられていたのです。確かに緑は目にいいと言いますが・・・・、この時代から緑が目にいいとわかっていたのが不思議です(笑)
産出地のエジプトではエメラルドのネックレスは永遠の若さを象徴しているとされ、「繁殖と生命のシンボル」でもありました。首飾りやペンダントなど装飾品のみならず、神殿までもがエメラルドで埋め尽くされていたといいます。すごいですね！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
エメラルドの主な産地は、コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタン。中でも最大の産出国はコロンビアとなり、世界シェアは60％を超え、コロンビア産は名品としても有名なのです！
そして先程チラッと出ましたが！天然のエメラルドは、傷のないものを探すのは不可能と言われるくらい、無数の小さい傷があるのが普通です。結晶になる過程で内包物（インクルージョン）を多く含んでしまうのです。透明度が高く鮮やかになるほど高級とされ、価値が高くなります・・・・・
内部に多数の傷を抱えていると云う結晶の性質上、衝撃に極端に弱く脆い特性を持ちます。指輪の台に取り付けるだけで割れることさえあり、職人泣かせの石なのです。それ故実は天然エメラルドのほとんどはオイルや合成樹脂等の含浸処理が行われているんです。手間がかかるし繊細・・・でもだからこそあんな神秘的な美しい輝きを見せるのかもしれませんね・・・・！！！

クレオパトラが愛した宝石

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あとは私の個人的に好きな逸話シリーズですが(笑)、
世の美女クレオパトラが好んで身に付けた事でも有名なエメラルド。
身に付けるだけでなく、化粧用のパウダーとして使用していたという記録もあります。エメラルドお粉にしてアイシャドーにしていたようです。クレオパトラの名前を付けたエメラルド鉱山を所有するほど熱中していました。実はクレオパトラは美人ではなかったという説がありますが、目がエメラルドグリーンで美しかったことから「絶世の美女」の称号を手にしたのではないかと言われているのです。彼女は自分の緑の目と似たエメラルドを愛したという説もあるのだそうです・・・・・・・！！クレオパトラをも魅了するエメラルド・・・その美しさはやっぱり本物ですね・・・・！！！！一般的に宝石の輝きとは、自然光のもとで目にかえってくる石内部からの輝きと、石表面の光沢感をあわせもったもののことを示しています！
これを宝石業界の言葉では照りと呼ぶことが多いのですが、基本的には、エメラルドは照りがとても重要なのです・・・！エメラルドなどのカラーストーンは、特に石の色あいも輝きに関連していますので、石の照りだけではなく石の色つやの良さという表現が、ひとことで言うとふさわしいと思います。
ちなみにエメラルドと言えば、エメラルドの名前をもったカットがありますね！
内包物が多く割れやすいエメラルドのために考えられたのがエメラルドカットです。
エメラルドの原石は六角柱の形をしていますので、六角柱からなるべく効率的にカットでき、さらに角を少なくして欠けにくくするためにこのカットが生まれました。
広いテーブル面と、その周りの階段状のカットが特徴的です。
ダイヤモンドのブリリアントカットのような光の反射に着目した形状ではなく、エメラルドの美しい緑色を引き立てる形状です。
ラウンドカットや、表面がなめらかなカボションカットが施されることもありますが、昔からの代表的なカットはエメラルドカットが用いられます。

いかがでしたでしょうか？？エメラルドの魅力はつたわりましたでしょうか？？？
エメラルドの最大の魅力は「エメラルドグリーン」と言われるその美しい緑色です。
透き通る、というよりはトロン・・・としたいろの照りが何ともたまらないのです！！！！ぜひこの美しさをたのしんでいただきたいですね！！
その神秘的な美しさゆえに、昔から人々に愛されているエメラルドは、古代ローマや古代ギリシャで「ヴィーナスに捧げる宝石」として崇拝されていました。大事な人に送る宝石としても、ふさわしいお石です！！プレゼント、ぜひ大事にしてあげてください！！！！
ご質問ありがとうございました！！！！！