鍛造リングの「たんぞう」とは？結婚指輪の鍛造について

鍛造製法とは金属加工の名前で塑性加工（そせいかこう）の一種の事を指します、金属をハンマー等で叩いて叩いて圧力を加える事で、金属を鋼状に鍛え込み、金属内部の空隙をつぶします、金属内部には巣（す）と呼ばれる気泡のようなモノが出来やすく金属表面のキメが粗くなってしまうのですが、鍛造されると金属表面のキメが整っていきます、さらに叩く事で結晶を微細化し美しく仕上げる事が出来ます、日本では刀鍛冶は日本刀を仕上げる際に鍛造製法で刀を鍛えていくのを皆さんもTVなどで見た事は有るのではないでしょうか？

鍛造リングのおすすめポイント

• ①鍛造されると金属は強く固くなり、歪みにくくなる　②高密度で巣が無い状態で表面の光沢感や手触りが良い　③手間をかけて製作されている　などがメリットとしてあげられます。一方、鍛造リングのデメリットは、①納期がかかる　②コストが高い　③量産が出来無い　などですが、それは鍛造製法という作りゆえのこだわりだからという理由が主です。

BROOCHで取り扱う鍛造マリッジには色々なブランドがあります、一口に鍛造と言っても金属の剛性と固さのピークをどこに持ってくるかによってアトリエ（ブランド）毎にその強さや美しさは差がありますので、鍛造のマリッジリングをご検討いただく際は実際店頭で着けたり持ったりして比較するのがお勧めです。特に指当りと指通しの滑らかさは一度体験すると他のリングでは満足できなくなるような品物も少なくありません。

１・クリスチャン・バウアー :金属加工が盛んなドイツ・シュットッツガルドで150年以上の歴史を持つ老舗鍛造メーカーが手掛ける結婚指輪、バウアーの鍛造製品は高級車ポルシェ（Porsche）やNASAやスペースX等の宇宙開発にも使われています。手がける職人はマイスターと呼ばれる貴金属加工のスペシャリストたち。世界最高峰の工業製品技術で作られた堅牢さが世界中の花嫁に愛される逸品です。新潟ではBROOCHだけの取り扱いブランドです。

２・ユーロウエディングバンド :クリスチャンバウアー同様ドイツ発の結婚指輪ブランドです。ユーロウエディングバンドの本拠地はホルツハイム、こちらも100年以上装身具だけを専門に作るアトリエで制作されています。もともとスーパーブランドの下請けだったユーロウエディングバンドは2000年に一念発起し自分たちの名前で売り出し始めたのがきっかけで出来た新しいブランドです。

3・Katamu（かたむ）：”かたむ”は日本の鍛造リングブランドです。製作は日本国内で行われます。もともと腕時計のベルトを作っていた日本のメーカーの技術を転用して結婚指輪を作り始めたのがきっかけで誕生しました。妥協を許さないメイドインジャパンのハイクオリティーリングは一度検討する価値ありです。しかも”かたむ”は鍛造製法でありながらサイズ直しが出来るなど世界最高峰の製造技術を惜しげ無くつぎ込んで作られているのもポイントです。

この他にもBROOCHにはスイスの老舗結婚指輪ブランド”フラー・ジャコー”や日本の京セラが作る”レガロ”、サムシングフォーからインスパイアされた”セントピュール”和テイストが人気のNIWAKA”にわか”のセカンドライン”ニューヨークニワカ”等の人気鍛造リングブランドが15以上同じお店で比較検討できるように品揃えされています。

また杢目金屋等の日本の伝統技法を用いて作られるリングにも鍛造技術は応用されており鍛造製法のリングと呼ぶ事も出来ます。結婚指輪の製造過程において貴金属を鍛え上げて強く作る事は少なからず殆どのブランドが取り組んでいます。しかし鍛造リングメーカーは通常のキャスト製法では到達できない高いレベルで指輪を作り上げていくのです。

結婚指輪は長くお使い頂くものです。しかもお互いの分身として肌身離さず身に着けるという方も少なくありません。長く使うものだからこそその品質にこだわるのは当たり前の事。鍛造製法で作り出された結婚指輪には長時間の使用に耐えれる耐久性と品質を兼ね備えたものが多くラインナップされています。マリッジリング検討の際には鍛造製法のリングも検討してみてはいかがでしょうか？