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一般的に無色透明が最高とされるダイヤモンドですが、実はダイヤモンドの色は多彩で、全宝石中でも屈指の色バリエーションを誇る宝石なのです。4Cの内カラーグレードではD~Zに分類できないカラーダイヤモンドをファンシーカラーと呼び特別に珍重します。
BROOCH新潟は新潟の地で創業80年以上続くの老舗宝石店です。その事務所金庫内には特別なダイヤモンドが多数ストックされています。このページではそうした特別なダイヤモンドを一つ一つ紹介していきます。店頭に実際並ぶダイヤモンドですので気になる品物が有れば個別にお問い合わせください。
ダイヤモンドは事務所内の蛍光灯下のテーブルで撮影したものを無加工で載せていきます。多色ライトの店頭ではより華やかな輝きを発揮するので気になるダイヤモンドが有った場合は是非一度お問い合わせ頂き店頭でその美しさを御確認ください。
※以下に紹介するダイヤモンドはBROOCH新潟で販売中のダイヤモンドです。
幸せを呼ぶお姫様、イエロープリンセス
幸せを呼ぶ黄色のお姫様ファンシー ライト イエロー(Fancy light Yellow)0.523ct I1です。凛とした四角の佇まいが素敵な逸品です。
プリンセスカットと言えば2018年にカットグレードが制定され、それまで俗称だったプリンセスカットに正式なプロポーションが採用され注目を集める事になった今注目のダイヤモンドシェイプです。プリンセスは婚約指輪やプロポーズリングでとても高い人気が有ります。今回紹介するプリンセスカットは、そのイエローダイヤモンドバージョン。
実はプリンセスカットは四隅に色が乗りやすく比較的様々なカラーダイヤモンドで採用されるカットです。黄色に限らずブルーやオレンジ、グリーなどファンシーカラーダイヤモンドでは意外と使われる事の多いカラーなのです。耐久性を高める為にプリンセスの隅を落としたラディアントや丸めたクッションカットもカラーダイヤモンドではよく目にしますし、それらも人気なのですが、プリンセスカットの凛とした輝きに優しい黄色の光をまとったダイヤモンドは格別の美しさを放ちます。
プリンセスカットと言う名前が最初にダイヤモンド業界に登場するのは1961年まで遡ります。
イギリス・ロンドンのダイヤモンドカッター・アルパド・ネギー(Arpad Nagy)によってデザインされた プロファイル(Profile)カットの通称をプリンセスカットとしたことが始まりです。
しかしこの時プリンセスカットはそれほど有名になるわけではありませんでした。それはプロファイルカットが単純な四角いステップカットのダイヤモンドで当時八角形で発表されたアッシャーカットやその他の単純なステップカットダイヤモンドと同類とみなされていたからなのです。1960年代は未だ技術的な問題で四角いダイヤモンドにブリリアントカットを施す事が出来なかった為です。
その後1970年代になると改良に改良を重ね、遂に四角いダイヤモンドにブリリアントファセットを持たせることに成功、四角いステップブリリアントのハイブリットカットが誕生したのです。モディファイテッドスクエアブリリアントと呼ばれたこれらのカットはラウンドンブリリアントに次ぐ人気となり、多くの花嫁に選ばれるようになっていきます。
これを受けて2018年にはデビアスによって、正式なプリンセスカットが発表されます。それまで様々な亜型カットを俗称としてプリンセスカットと呼んでいたものを58面で正式を統一し、プリンセスカットのカットグレード制定。正式を決定したのです。
そして2019年マスターカッターのフィリッペンス・ベルト氏の手によって正式なプリンセスカットが擦り上がり誕生したのです。
ブライダル総研(ゼクシィ)のでデータによると、日本国内では98%の花嫁がラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを婚約指輪に選んで居るそうです。
やはり、ダイヤモンドらしい強い光の跳ね返しと虹色の光の分散を兼ね備えたダイヤモンドの魅力は強いです。ラウンドブリリアントカットは実に発表から180年もの間、ジュエリー業界内トップセールスなのです。しかし今、海外、特に欧米を中心にプロポーズ用、婚約指輪のダイヤモンドにおいて、確実に人気を伸ばしている形が有ります。それがプリンセスカットなのです。
2020年のデータでは約50%の花嫁がラウンドブリリアント、そして約30%の花嫁に選ばれているのがプリンセスカットなのです。そして残りの20%の中に他の変形カット、ハートやオーバル、エメラルド等の変形カットが含まれます。
長く人気だったラウンドブリリアントを追い抜くところまで行ってはいませんが、明確な人気でラウンドブリリアントに迫るプリセスカットは今後も注目を集めると思います。
鮮烈な色を発揮するビビットイエローの圧倒的な希少性
ファンシーカラーダイヤモンドの中でも特に人気のある色がピンクと黄色です。ピンクダイヤモンドは残念ながら鉱山枯渇の問題で2023年現在なかなか市場で見かける事は少なくなってしまいましたが、黄色のダイヤモンドは現在も大粒の物が僅かですが各地の鉱山から産出しており、宝石愛好家の中では垂涎の宝石となっています。特に色の等級において最高カラーとなるヴィヴィッド(ビビット)カラーのダイヤモンドは格別です。
このダイヤモンドはファンシーヴィヴィッドイエロー(Fancy Vivid Yellow)VS1と評価された0.300ctのダイヤモンドです。婚約指輪で最もよく選ばれるラウンドブリリアントカットが施され、しかもクラリティーグレードはVS1と色原因となる様々が内包されているにもかかわらずかなりのハイグレードなダイヤモンド、一生の記念にお持ちになるにはピッタリの品質を誇るダイヤモンドなのです。
イエローダイヤモンドはとても人気の高い宝石で最上級のイエローダイヤモンドの価格は今も昔も驚くほど高額で取引されます。多くは世界最高の売宝石の集まるオークションハウスでの落札例ですが、例えば12.16カラットのファンシー ビビッド イエローのダイヤモンドがカラットあたり155,232ドル(約2,200万円)で販売されました。2200万×12カラットで2億円超えですね。また、2,654,802.70ドル(約3.8億円)で販売された12.16カラットのファンシー ビビッド イエローもあり、さらに27.42カラットのファンシー インテンス イエローはカラットあたり76,470ドル(約1100万円)合計で3億円以上で落札されています。
※1ドル145円で計算
宝石をメインで取り扱うナショナルブランドでも美しいイエローダイヤモンドをいくつ保有しているか?はそのままそのブランドの力の象徴だったりします。
このダイヤモンドの蛍光性は無しNoneです。ボディカラーのイエローに対して青い蛍光の有る場合は少しマイナス評価となりますが、無しや黄色の蛍光のダイヤモンドは評価がむしろプラスになることが有ります。
ダイヤモンドの稀少性において国際的な評価を定めるGIAでも蛍光性ありのダイヤモンドと蛍光性なしのダイヤモンドでどちらが魅力的か?やどちらが綺麗か?という議論は意味がないとコラムでも述べています。しかし、イエローダイヤモンド等の特殊なカラーダイヤモンドにおいてはより個性的な蛍光有りの方が好まれる傾向があり、実際に青色蛍光のダイヤモンドよりも高値で取引されます。
ダイヤモンドの蛍光を鑑定鑑別機関で使用しているマスターストーンとの比較による強さ(None(なし)、Faint(フェイント)、Medium(ミディアム)、Strong(ストロング)、Very Strong(ベリース トロング))で表現します。蛍光は強さがミディアム、ストロング、ベリー ストロングで表記され、蛍光の色をその後に記載します。Faint Blueと記載される場合は、ほんのわずかな青色という表記となります。
人生のトライを決める!?ピンクダイヤのラグビーボール
ファンシーライトピンク(Fancy light Pink Si2 0.535ct)プロポーズ用のダイヤモンドとして特別に人気が高いピンクダイヤモンド、ピンクダイヤモンドはそれだけで希少性が高くレア宝石の中でも筆頭格の人気を誇る宝石です。
ラグビーボールのような形をした立体的なこのダイヤモンドはオールドムガルカットというダイヤモンドの表面を磨いただけの特殊な形をしています。通常宝石にはテーブルファセットという正面の面が有るのですが、立体のラグビーボール型のように仕上げられたこのダイヤモンドには特に正面は無く、どこから見ても美しい変わった形なのです。重量は0.535ctでネックレスにしてもリングにしてもデザイナーの腕が試される変形ダイヤモンドです。
長らくピンクダイヤモンドの色については、その原因が謎に包まれていました。ピンクダイヤモンドの色は着色しているわけではなく、光がピンクダイヤモンドの中を通過した時に吸収され残像する色が可視光線として残ってピンク色に見える事が原因なのですが、その光の吸収のメカニズムが謎に包まれていたのです。
ダイヤモンドの中に特殊な結晶歪みが発生すると其処に光の吸収が生まれるのですが、ピンクダイヤモンドが発見される以前には結晶に特殊な歪みを持つダイヤモンドは確認されていなかったのです。ピンクダイヤモンドの産地はオーストラリアのアーガイル鉱山。
この鉱山から産出するダイヤモンドは、ダイヤモンドが持つ特殊な結晶歪みが原因で当初加工が難しく、しかも歪んだ結晶のダイヤモンドは基本的に美しくない為に高品質なダイヤモンドが出ない鉱山、しかも加工も出来ないダイヤモンドしか出ないと揶揄されていました。
その為、鉱山の創業当時、世界中のダイヤモンド研磨会社から敬遠され、なかなか加工してもらえないという状態になってしまいました。困ったアーガイルの担当は技術力には定評がありながら、なかなか良い原石が割り当たらずに居たサイトホルダーに目を付け加工を依頼。
偶然にもそのサイトホルダーはブリッジ銀座と長い付き合いのあるサイトホルダーだったのです。(その事が現在も弊社にピンクダイヤモンドが多数ラインナップ出来る一つの理由になっています。)ピンクダイヤモンドはその特殊な結晶歪みから色が発揮される為にダイヤモンドの中でも特別な加工ノウハウが必要な特殊な宝石である事がそのサイトホルダーによって解明されたのです。
裏側、逆側から見た感じでお分かりの通り、変形カットでしかもファセットが自由に取られた左右非対称のダイヤモンドで世界に一つしかない特別なダイヤモンドです。このダイヤモンドはアーガイル鉱山から直接仕入れたダイヤモンドです。7Pという色評価で本来はライトピンクではなくファンシーピンクと分類されるべき色の濃さを持つダイヤモンドです。非常に遊び心のあるダイヤモンドなのでリングにしてもネックレスにしても楽しそうです。
アーガイル産のピンクダイヤモンドは不思議な事に長波紫外線に対して青い蛍光反応を持つタイプ1Aが殆ど、このダイヤモンドもミディアムブルーの蛍光性を持っていました。
ヨーロッパの古い言い伝えで「何か青い物を人から見られない所に身に着けると幸せに成る」と言う花嫁のジンクス【サムシングブルー】にもピッタリのダイヤモンドがピンクダイヤモンドなのです。
しかも、ピンクダイヤモンドの宝石言葉は「完全無欠の愛」ピンクダイヤモンドを贈った男性と贈られた女性との絆を深め邪気から身を護る婚約指輪・結婚指輪にぴったりの宝石なのです。ラグビーボールのような形をしているので人生のトライを豪快に決めたい方向けかもしれません!
幸せを呼ぶカナリア(カナリー)イエローのダイヤモンドへの憧れ
天然ダイヤモンドは、その希少性が価値に直結します。D~Z迄の通常の色範囲のダイヤモンドでは、無色のダイヤモンドが最も希少であるため、価値は無色(カラーレス)のDカラーに近づくほど高くなります。通常のカラー範囲外であるファンシーカラーダイヤモンドはそもそも特別なのです。このダイヤモンドはGIAによってファンシー ディープ グリニッシュ イエロー(Fancy Deep Greenish Yellow)SI2と評価された0.21ctのダイヤモンドです。ファンシーカラーダイヤモンドの中で最も希少なのは赤色、次いでピンク、ブルー、グリーンとなりますが、緑味かかった黄色という評価で最も希少なグリーンダイヤモンド系譜です。
形は婚約指輪やプロポーズリングで最もよく使われる58面体ラウンドブリリアントカットを採用、ラウンドブリリアントカットは光の利率が高くカラーダイヤモンドに採用する事は稀です。カラーダイヤモンドの魅力でもある色が高い光の利率で飛んでしまって薄く見えてしまうのが理由です。
しかし、技術の高い一部のダイヤモンド研磨師はカットグレードを最大にせず、ラウンドブリリアントカットのまま色を発揮させる事が出来ます。このダイヤモンドはそうして仕上げられた希少なダイヤモンドなのです。実際過去に販売されたダイヤモンドをリカットして色を最大限に引き出した結果、さらに高値で取引された黄色のダイヤモンドは数多くあります。
そしてイエローダイヤモンドの内、長波紫外線に黄色い反応色を示すダイヤモンドをカナリア(カナリー)イエローと呼びます。このダイヤモンドはストロングイエロー(StrongYellow)の蛍光性をもっており、黄色のダイヤモンドの中でもは最も価値の有るカナリアダイヤモンドなのです。
元々のボディカラーが黄緑色で、それに太陽の元では鮮やかな黄色がプラスされて見えます。室内灯でもブラックライトや長波紫外線を発揮するライトの下では黄色く蛍光する神秘的なダイヤモンドなのです。
カナリア(カナリー)イエローのダイヤモンドは元々自信や富といった石言葉が有るのですが、幸せを呼ぶと言われるカナリア(カナリー)イエローのダイヤモンドには永遠の絆という石言葉があり、ブライダル用、特にプロポースのダイヤモンドとしても高い人気が有るのです。
ファンシーインテンスイエロー(Fancy Intense Yellow)はGIAによって定められるダイヤモンドの国際的な評価基準4Cの内、カラーグレードが特殊な表記になる特別なダイヤモンドです。通常カラーグレードはアルファベット順にD~Z迄が表記の範囲であり、Z以降はファンシーカラーの領域となり、特別な色グレードとなります。カラーダイヤモンドではファンシーカラーと呼ばれる色領域が有るのですが、このダイヤモンドはファンシーインテンスイエローと呼ばれる鮮烈な色のダイヤモンドです。
上表はGIAによるピンクダイヤモンドのカラースケールですがイエローダイヤモンドでも同じことが言えます。Zカラーよりも濃くなるとファンシーライト、次にファンシーカラー、色が濃くなるか明度が暗くなると、その分其々色が強調されてファンシーダーク、若しくはインテンスとなります。ダークカラーが濃くなるとディープ、インテンスカラーが濃くなるとヴィヴィッドとグレードが変化します。インテンスは強烈や激しいという意味で色が強く強調された状態をいいます。
オーバル・ミックスカットという上から見て楕円型(小判型)で、通常であればブリリアント仕上げするのですが、このダイヤモンドはブリリアントにもステップにも分類されない研磨面が多数施されたミックスカットダイヤモンドです。
ミクスカットは不規則に様々な形のファセットが多数研磨されており、画一的なカットのダイヤモンドでは無いので個性的な輝きを放ちます。しかもステップカットなら平面的な輝き、ブリリアントカットなら虹色の輝きなのですが、ミックスカットという変形カットなのでどちらにも分類されないアンバランスでランダムな輝きを放つダイヤモンドは世界に一つの輝きと言えると思います。
ミックスカットはクラウン部分だけでなくパビリオン部分にも共通しています。キューレットの様なボトムキールな中心部分を持っており、その周りは全てアトランダムなファセット面が集合するという特殊なダイヤモンドです。ある意味オールドカットの1つと言えるかもしれません、ルビーやサファイヤは未だにこのオーバルミックスカットで仕上げる事が一般的なので、ダイヤモンドでありながら色石の様な仕上げを施したというと判りが良いかもしれません。
研磨面の問題か、ファセットの上下に色だまりが集中し中心部分はやや淡い黄色の反応となります。イエローダイヤモンドの色原因は結晶光の歪みに起こる色の吸収と窒素含有によるNスポット形成で黄色く着色するのにパターンなのですが、インテンスカラーはその両方がかなり強く色を発揮させていると考えられています。色原因となる二つの条件はともすると美しさを損なう条件でもあるのですが、このダイヤモンドは非常に希少な条件を満たして色が濃いのに透明度を保っているという希少なダイヤモンドなのです。
そして長波紫外線には若干黄色く反応しています。蛍光グレーとしてはフェイントイエローと表記されるレベルかと思います。一般的にダイヤモンドには全体の20%程度紫外線に対する反応色、蛍光性を発揮するダイヤモンドが有るのですが、ボディカラーが黄色の場合、青い蛍光を示すと相殺色で折角の色が損なわれてしまう事が有るのですが、このダイヤモンドはボディカラーと同じ黄色の反応色。こうしたダイヤモンドをカナリアンイエローと呼び珍重します。
黄色のダイヤモンド、イエローダイヤモンドには「富と豊かさ」という石言葉があり、持つ者に富と豊かさをもたらすといわれます。しかも「新たなる希望」という別の意味も持っており、何か新しい事に挑戦したり、新しい環境にある時に持ち主を勇気づけ守ってくれる宝石なのです。
淡い黄緑の奇跡的な輝きが美しいダイヤモンド
中央宝石研究所にてファンシーライトイエロイシュグリーン(Fancy light Yellowish Green)と鑑定されたダイヤモンドです。とても複雑な色名称ですが、ダイヤモンドの色標記は二つ使われている場合は後ろが実体色で前が補色となります。このダイヤモンドはイエロイッシュグリーンですから、黄色掛かった緑色という評価がされタダ板モンドです。0.229ct、SI2グレード、ファンシーカラーらしく色を最大限発揮させるためにカットグレードはグット程度に抑えて有ります。
とにかく虹色の発色が良く、輝きを強く発揮するダイヤモンドです。
実はこのダイヤモンドの輸入当初、中央宝石研究所などの国際的に信頼の高い鑑定鑑別機関ですら国内で緑色のダイヤモンドを鑑定鑑別した実績が無く、色原因についても判らないことが多く天然と判定されない事も有りました。
ダイヤモンドの緑色の原因は天然の放射線と言われています。何億年もかけてダイヤモンドが放射線の影響を受けて緑色を発生させます。当然現在はダイヤモンドから有害な放射線は検出されませんし、ダイヤモンド内部も安定しており、人体に影響のない状態になっています
正面から見て丸型でブリリアント仕上げの58面、ラウンドブリリアントカット。光の利率が高く輝きも強いです。クラリティーグレードSI2ですが、目視できる内包物は透明で美しく、拡大写真を目視で見る気切りではオリビンの結晶を多く含んでいるように見えます。ダイヤモンド内部の別結晶が内包物となりますが、黒く焦げて居たり美しさを妨げる場合、減点評価となります。
このダイヤモンドはとにかく虹色の光の分散が美しく輝度の高いダイヤモンドです。ボディカラーは緑色でそこに黄色が仄かに乗った様な不思議な色合いのダイヤモンドです。
ジュエリーのセンターストーンとしての魅力は十分で周りをもっと濃い黄色や真っ白いダイヤモンドでコントラストを出すと美しく仕上がると思います。
天然グリーンダイヤモンドは、一般的に外観に淡く、明るい色調で緑色が覆っているのが一般的です。もともと有ったボディカラー黄色に緑がプラスされたような色合いの為にダイヤモンドの彩度は低くなる事が多いのですが、このダイヤモンドは虹色を多く発揮して輝度・彩度が高いです。ちなみに独特の緑色原因は天然の放射線源近接性によるものと考えられています。他のカラーダイヤモンドの色原因の様な不純物や結晶構造の不規則性によって形成される色とは異なり、緑色は成長後に後天的に発生している可能性があるのです。結晶し後に地球が色を付けたダイヤモンドなのです。
また、殆どの場合タイプ1Aに分類され長波紫外線に対して青く反応する個体が殆どです。ダイヤモンドの蛍光性については多くが解明されておらず、原因も不明なために合成ダイヤモンドでは人為的に蛍光性を持たせる事が出来ません。天然ダイヤモンドでも全体の約20%が蛍光性を持ち、80%は無蛍光です。このダイヤモンドはミディアムブルーくらいの蛍光が有ります。ボディカラーの緑と黄色、分解された虹色に青色を強く蛍光する複雑な輝きを持つダイヤモンドなのです。
ダイヤモンドの石言葉は「永遠の絆」そして緑色のダイヤモンドの石言葉は「回復」や「再生」「安らぎ」、「豊かさ」や「成功」を象徴し、物事を繁栄させる意味があります。ただでさえ特別な緑色のダイヤモンド、世界に一人しかいない特別に大切な人へ想いを込めて贈る宝石にピッタリだと思います。