美しく綺麗な腕時計グランドセイコー・・・シンプルでありながらその存在感と日本が世界に誇る高級腕時計ブランドです。「グランドセイコー(Grand Seiko)」の完成度の高いデザインやメカニズムは、本場スイスの時計ブランドに匹敵する評価を得ており海外にも愛好者が少なくないのです。
そんなグランドセイコーを選んでいくにあたってして欲しい機構をまとめていこうと思います。
9Fクオーツに搭載されている機構からご案内させていただきます(*´▽`*)
一つ目は、瞬時に切り替わる「瞬間日送りカレンダー」です。
日付の変更ってどれもみんな一緒じゃないの??と思いますよね!実は全然違うんです!!
9Fクオーツでは「日回し歯車」と連動する「瞬間日送りカム」と、その動きで作動する「瞬間日送りレバー」を採用しています。「日回し歯車」の回転に従って「瞬間日送りレバー」のばねを次第にたわめて力を蓄え、カムの回転がある位置に来ると、ばねが瞬間的に解放されて、日付表示が瞬時に切り替わるという仕組みです。
つまり、12時ピッタリになった時に、ピシッと日付が変わるのです。
たまに変わりかけで日付が変な位置に来ている・・・なんてことがありますがそれがない!ということですね・・・・すごいです。
トルクの強い機械式時計では前例のある瞬間日送りカレンダーですが、クオーツ式時計への搭載を実現したのはグランドセイコーが初めてなんだとか・・・!この切り換えの瞬間を午前0時に合わせ込む作業は、熟練した組立職人の手作業によるものですが、午前0時を指す前にカレンダーが切り替わることのないよう、基準として午前0時~5分の間に設定されています。細かいですね(>_<)
続いてはクオーツでも精度調整できる「緩急スイッチ」なんてものもございます!機械式時計は精度を微調整するための機構を持っていますが、一般的にクオーツ式時計では裏ぶたを開けても精度の微調整を行うことはできません。しかし9Fクオーツには「緩急スイッチ」があり、精度の微調整を行うことができるのです・・・!!
使い始めて数年経って、進みがち、遅れがちといった傾向がはっきりした時に、このスイッチで精度を補正することができるので、自分に合わせてカスタムできることが本当にすごいですよね(*´▽`*)
長年ご愛用いただくとその時計の「癖」が分かり、個性に合わせた調整を行うことで、より長く寄り添える時計となります。つまりグランドセイコーの職人たちは長く使ってもらえることを前提につくっているのです・・・・!そんな素晴らしい機構ですが、ただしかし9Fクオーツに使用される水晶振動子は、特別なテストやエージングを重ねた最高級品であるため、「緩急スイッチ」の出番はほとんどありません。(めちゃくちゃ狂わないので、調整が必要ないのです)つまりこれはグランドセイコーらしい、心配りのひとつなのです(*´▽`*)
そして続いて、秒針を美しく動かす機構も備わっています。
歯車を使うメカニズムは、必然的にバックラッシュを伴います。しかし、それを減らす方法はいくつか考えられてきました。キャリバー9Fのバックラッシュ・オート・アジャスト機構は、通常の駆動輪列(動力を伝える歯車で構成されるメカニズム)にひげぜんまいを組み込んだ歯車(制動車)を加え、輪列全体に回転方向とは逆のトルクを与えることで、歯車間の「遊び」を強制的に極小化する機構なのです。ばねを利用してバックラッシュを減らす機構は自動車のエンジンにも見られるようですが、発想としては近いかもしれないですね。つまり、機械式腕時計の精度を担ってきたひげぜんまいに、クオーツ時計の「針の動きの精度」を高める、というもうひとつの仕事が与えられているのです・・・!かっこいいですね・・・・
そしてさらにまた美しい針へのこだわりですが、針の重さを克服した、ツインパルスという機構があります。
クオーツは機械式と較べるとトルクが低いため、針は細く軽いのが常識ですが、キャリバー9Fの針は太く重いのです。これは視認性を深める為なのですが、そのために開発されたのがツインパルス制御モーターで、コロンブスの卵のような発想に基づいているんだとか!一般的なクオーツは、1秒に1回、針を動かします。角度でいえば1秒は6度に相当するそうですね。動かす角度を小さくすれば、もちろん必要なトルクも小さくなります。そこでキャリバー9Fは1秒に2回、針を動かすことにしたのです。1秒に1回、というクオーツの一般常識を捨てることで、不可能とされていた重い針を動かす力を手に入れたのです・・・!!これもグランドセイコーの匠たちのこだわり合ってのことですね!
いかがでしたでしょうか??
グランドセイコーの特殊な機構はまだ様々ございます。こだわり抜かれた世界最高峰の日本時計ブランドをぜひ実際にその手に付けてみていただきたいですね(^^♪